INTERVIEW

石川県の林業を守るフォレストワーカーたち

CASE.04

愛する能登の里山里海の風景を、次の世代に残していきたい

  • PLOFILE
  • 兵庫県丹波出身。大学在学中に1年間能登の企業にインターンした経験をきっかけに、能登の里山里海に惚れ込み林業の道へ。
    男性ばかりの職場に紅一点として活躍する、笑顔が眩しい林業女子。能登森林組合に所属。

林業で働く

朝早めに出勤し、まずチェーンソーの刃(ソーチェーン)の手入れなど道具のメンテナンスを確認します。担当する現場に組合の車で移動。作業開始(8時)前には、先輩方と一緒に作業内容を確認し、班長の指示を仰ぎ、安全確認を行います。

伐倒作業開始!
今日は、木を伐採して新しい森を作るための場所を作る「地ごしらえ」を行なっています。
他にも、苗を植える仕事や竹林の手入れ、下刈り、除伐、間伐、測量など、その日によって行う作業は異なります。10時になると、待ちに待った休憩タイムです。

12時になったらお昼休憩
晴れていたら先輩たちと山の中でお昼ご飯を食べます。
朝から力仕事を行なうと本当にお腹が空くので、ご飯も美味しいです!
休憩時間に作業でわからなかったところも質問して、午後の作業に備えています。

午後の作業開始!
この日の午後は、「玉切り」と「集積」のお仕事。伐倒した木を短く断裁して持ち運びやすくします。
枝を運ぶ作業は意外に力仕事ですが、早く一人前になれるよう地道な仕事も手を抜かず頑張っています!
雨が降っても現場作業は続くので、そこがちょっと大変なところですね。

冬場は4時半、夏場は4時55分に仕事が終わります。残業もないので、仕事終わりには地域の方々とソフトボールやバレーボールをしたり、自分でご飯を作りおいしくいただき、もちろん林業に関する勉強もしたり・・・、アフター5を有意義に過ごしています。
日曜日も仕事がお休みなので、仲良くなった近所のおばあちゃんのところに行って能登の里山の話を聞いたり、時間を見つけては他の会社の見学に出かけたりしています。友達が遊びに来てくれた時は、大好きな能登を案内しています(笑)

能登に初めて来た時に、キリコ祭りの雄大さに感動しました。
しかし、このキリコを作るための原料となるアテの木が年々減少していることや、土砂災害などが増えている現状を目の当たりにし、
何か森に携わる仕事ができないかと思い、石川県に移住して林業の道に進みました。
この仕事の楽しいところは、技術がどんどん積み上がっていくのを実感できるところです。

作業後にキレイになった山を見ると嬉しくなるし、能登の美しい景色を残せる林業の仕事に私はとても誇りを持っています。
目標は、技術者を育てていけるような人になって、能登の里山を支えていきたいです。

他の仲間たち